当院では認知症外来を開設し、2024年よりレカネマブ治療を行っております。この薬剤は厚生労働省が定めた最適使用推進ガイドラインに従って使用することとなっており、当院ではこの薬を安全・適正に使用できるよう体制を整えています。受診からレカネマブ(レケンビⓇ)投与までについてご案内いたします。
1、外来受診
レカネマブ(レケンビⓇ)の投与対象はアルツハイマー病による軽度認知障害または軽度認知症に限定されます。すなわち、アルツハイマー病以外による認知症の方や、アルツハイマー病による認知症であっても進行している方は、投与対象外と判定される場合があります。
当院の認知症外来で検査を行い、レカネマブ(レケンビⓇ)投与対象となる可能性がある方は次のステップにすすみます。
2、さまざまな検査による診断
レカネマブ(レケンビⓇ)の投与対象になるかどうかは臨床診断に加えて、様々な検査によって厳格に規定されています。特に重要なのが、脳へのアミロイドβの蓄積が認められることと、副作用リスクの高い特有の脳MRIの異常がないことです。過去にMRI検査を施行したことがあっても、改めて定められた撮影条件による脳MRI検査を受けていただきます。脳MRI検査で除外規定に当てはまらなかった場合は、脳血流シンチグラフィーなどの検査を経て、アミロイドβの蓄積を証明する検査として、腰椎穿刺によるバイオマーカー検査を受けていただきます。日本認知症学会専門医がこれらの検査を、それまでの検査結果と合わせ、総合的に検討し、レカネマブ(レケンビⓇ)の投与の対象に該当するか否かを判断します。
3、レカネマブ(レケンビⓇ)の投与
投与対象となった場合、初回は1泊2日の入院で、2回目からは外来で投与します。2週間に一度来院していただき、静脈点滴で薬剤を投与します。
点滴にかかる時間は約1時間です。投与開始から半年程度はARIAと呼ばれる副反応を生じる可能性があるため、定期的な脳MRI検査が必要です。
認知症外来 【完全予約制】
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- 診療日:水曜日(午前)
- 完全予約制となります。
- ご家族同伴でのご来院をお願いいたします。
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