当院では、2022年4月よりキャノンメディカルシステムズ社製「Aquillion ONE / NATURE Edition」が稼働しています。この装置の一番の特徴は、1回転で16cmの広範囲撮影を可能とした320列面検出器を搭載しているところです。装置の開口径は78cmと従来よりも広くなり、安心して検査を受けることができます。また、人工知能技術を応用した画像再構成技術を用いることにより、高品質画像の取得と放射線被ばく線量低減の両立を実現します。
CT検査の注意事項
以下に該当される方は検査を受けられない場合があります。
・妊娠している方、妊娠している可能性のある方
・植込み型除細動器(ICD)、神経刺激装置が体内に入っている方
頭部単純CT
頭部CT検査では、頭部外傷、脳出血、くも膜下出血などを迅速に診断することが可能です。通常は15秒前後で撮影が終了します。緊急時や静止保持が困難な場合は320列面検出器を生かし、約1秒間の撮影で画像を取得することも可能です。
3DCTA(3次元CT血管撮影)
造影剤を腕の静脈から注入し、目的部位に造影剤が流れてきたタイミングで頭蓋内や体幹部の血管を撮影します。専用のワークステーションで立体的な画像を描出し、色々な角度から観察することで、病変の診断に有用な画像を作成します。また、造影剤を注入しながら頭部を間欠的に撮影することで灌流画像を取得することができます。