症状・原因
何らかの理由により脳脊髄液が髄液腔から漏れる(脳脊髄液漏出症)ことにより、起立性の頭痛(寝ていれば良いが起きると頭痛がする)や他の多彩な症状を引き起こす病態です。
画像診断
MRI、CTミエログラフィー、脳槽シンチグラフィー等の検査により脳脊髄液が漏れている状態(脳脊髄液漏出症)を確認します。
治療
①安静・点滴・水分摂取
安静と点滴、十分な水分摂取により症状の改善を図ります。この治療により多くの方は頭痛の軽快が得られます。
②ブラッドパッチ治療
現在のところ脳脊髄液の漏れを減少させる最も効果的な治療です。脊椎硬膜外腔に自分の血液を注入して硬膜外腔を数日間陽圧に保つことと血液が固まって糊のような働きをすることで髄液の漏れが止まると考えられています。